こんにちは。
Pas a Pasのホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。

いきなりですが、私は基本左利きです。
『基本』といいうことですが、普段の生活は左利きって感じですかね。

お箸を持つ手や硬筆の書き物は左手で書きます。ただ、毛筆はやはり左手だと書けないのです。小さいころお習字を習っていたのですが、やっぱり上手く書けなかったですね。右手では…(笑)漢字というのは右利き用に開発された文字なのだなと感じた記憶があります。

そして本題の美容師という仕事ですが私は右手でシザー(ハサミ)を握ります。シザー以外はすべて左手です。
えっ、何故かって?
それは最後まで読んでください(笑)

今日は、左利きの美容師である私が、左利きで感じたメリット、デメリットなんかを経験を踏まえて解説していきます。

目次

右利きの美容師が多い理由

あまり意識されることはないと思いますが、圧倒的に右手でシザーを握る美容師が多いのです。そもそも人間は圧倒的に右利きの方が多く、利き手の割合は全世界で右手90%左手10%くらいだそうです。国によって割合は結構違うみたいですよ。はい、今Google先生に聞きました。

そもそも絶対数が違うのですが、それでも左手でシザーを握る美容師は圧倒的に少ないように感じます。

まず、既製品のシザーは右手用しか売っていない。いや、左利き用も売ってはいるのですが圧倒的に少ないというのが現実です。やっぱり売れないのでしょうね。オーダーメイドなら左利き用も作ってもらえますが、私は現物を握って納得のいく品物を使いたいなと思っています。まさに自分の相棒であり一番の商売道具ですからね。

あと、既製品と比べて高価です。アシスタント時代はお給料も少ないので死活問題です(笑)

それと、社会人になってからレッスンや講習で教えて下さる先輩や講師の先生方は、まず右利き!
教えてもらうのですが、何故かぎこちないのですよね。
難しいというか、すべての作業が逆になるわけですから、それはそれはやりにくいはずです。上手く伝えられない先輩とチンプンカンプンな私という構図が目に見えていたので、上司や先輩からのアドバイスもあり右手でシザーを握ることを決意したわけです。
まぁ、それから数年間はお察しの通りです。本当に大変でしたよ(笑)

左利きで感じたこと

右手に矯正しようとしている美容師さんには少し残酷な話かもしれませんが、まず他の人とスタートラインが違います。
ただでさえ難しいシザーの扱いですが、それを利き手の逆でするわけですよ。
当然上手にできるはずもなくアシスタント時代は苦労しました。ただ、利き手を言い訳にできるわけもなく練習&練習&練習…そして練習。

もう一回同じことをやれと言われたら絶対に断ります(笑)

でも安心していただきたいのですが、練習を繰り返せばそのうち上手くなります。それは利き手に関係なく。
もし、これから美容師になりたいと思っている左利きの方がおられたら、私は右手に矯正することをオススメします。
他のサイトでは全く逆の意見もありますので、結局人それぞれって感じだと思います。
少なくとも私は利き手を矯正してよかったと思っています。

左利きのメリット

正直メリットはほとんど無いと思っておいた方がいいかもしれませんが、強いて言うならパーマを二人で巻くときにやりやすいということですかね。
ただ、別に右利き二人でも問題なくできている訳で、なんなら大半が右利き同士で巻くわけですよ。それってメリットなのかな…(笑)
あと、左利きのお客様と『左利きあるある』で盛り上がることもあります。改札口や急須の話は鉄板です(笑)

左利きのデメリット

まず売っているシザーの種類が圧倒的に少ない。いいなと思うシリーズは右利き用だけしか販売していないなんてことはいっぱいありますよ。ただ、そこはオーダーメイドで作ってもらうなど対策はいくらでもあります。
それと、レッスンや講習で教えてもらうのですが、すべてが逆になるので教える方も教わる方も大変です。限られた練習時間の作業効率を考えたら矯正した方が早いかもしれませんよ。

利き手を矯正できるのか?

間違いなくできます。私の場合はシザーだけは右手、他の作業は基本左手で行います。

イチロー選手は元々右利きだったようです。しかし、野球は左バッターの方が有利(ファーストに近い)だと聞きます。
イチロー選手が利き手と逆でバッターボックスに入って、あれだけの素晴らしい成績を残せたのですから。いや、やっぱりイチロー選手は特別ですね(笑)

どちらにせよ、右利きの方でもいっぱい練習が必要なので左利きだろうが、苦労するのは最初の数年だけで、長い美容師人生の中で講習を受けることを考えると、そこまでのハンディキャップではないかもしれませんよ。

まとめ

左利きの美容師である私の経験談とともにここまで書いてきましたが、結論は本人の意思が大切かなと思います。左利きだから美容師になれないなんてことは絶対にありません!これは断言できます!
お店の先輩方と相談し、最後は自分で決めることが大切かなと思います。
私は選びませんでしたが鏡を使って覚えたらいいんじゃない?と言われた事があるのでそのような方法ももしかしたらあったかもしれませんね。

いずれにせよ練習&練習&練習、そして練習です!

お客様により良いサービスを提供できるように私も練習がんばります。