こんにちは。Pas a Pasの麻田です。
2回目のブログですが、今回は正しいドライヤーの使い方についての記事を書いていきたいと思います。

皆様も美容室でトリートメントメニューを定期的に受けられている方、自宅で美容液を使いケアされている方がいるかもしれません。もちろんトリートメントメニューや美容液は髪に栄養を与える効果があり、私も美容師としてオススメするメニューの一つです。また、当店でオススメしているメニューでもあります。そのようなヘアケアに+αで毎日のドライヤーを正しく使うことで、より髪質の向上に効果があります。
また、普段美容室でトリートメントを行わない方もドライヤーの使い方で髪質が良くなる可能性があります。
美容室でカット&シャンプーだけで髪がサラサラになったことはありませんか?
それは美容師さんのシャンプーの選び方であったり、ドライヤーの技術であったり、様々な要因がありますが、ドライヤーの使い方だけで髪質が改善することだって珍しくありません。
髪の毛を乾かすという作業は基本的に毎日行うことですので、正しいドライヤーの使い方を覚え、是非とも今日から実践してみてください。

目次

ドライヤーを使う意味

ドライヤーを使う一番の目的は『濡れた髪の毛を乾かす』ということです。当たり前のことですが、当然これが一番だと思います。
ただ、美容師として思うことは「単純に乾かすだけでは勿体ない」ということです。ついでにケアできたら一石二鳥でだと思いませんか?
もっといえば間違った使い方で髪にダメージを与える可能性すらあるのです。

タオルドライ

まず、ドライヤーをかける前にタオルドライを行います。
タオルドライとはその名の通り、タオルを使って余分な水分を取り除く作業です。いきなりドライヤーで乾かすと無駄に乾燥した風を髪に当てることになりダメージの原因になりますので、必ずタオルドライは行ってください。
コツとしては、力任せにゴシゴシせずに、トントンという感じで優しく、そしてしっかりと水分をとってくださいね。
髪の長い方はタオルで髪を挟みこむように水気を取り除くと効果的です。くれぐれも優しく!特に頭皮に近い髪の根本は水分が残りがちですので、優しくマッサージするようにタオルドライしてください。
しっかりタオルドライすることでドライヤーを使う時間が減りますのでダメージの原因を減らすことにもつながります。
髪には神経が通っていないため痛覚がないので気づきにくいと思いますが、ゴシゴシは皮膚をタワシでこすり表面を荒らしていることと同じです。毎日のことですので面倒な作業ですが繊細な髪にとってはとても大切なことなのです。

温風で乾かす

ドライヤーの温風は髪を乾燥させます。ポイントとしてはなるべく早く髪を乾かすことです。
全体を温風で髪を手で動かし、一ヵ所に熱が当たりすぎないように注意しながら中から乾かすと早く乾かすことができますよ。その時に髪からドライヤーのノズルを最低でも15cm以上離した位置から乾かすようにしてください。ドライヤーのノズルが近すぎると髪に熱が当たりすぎ、毛髪内部の水分が失われタンパク質に傷がつきヘアダメージの原因になりますので気を付けてくださいね。

冷風で乾かす

温風で80パーセントくらい乾いてきたら、次は毛流れに沿って上から下に風の向きに気を付けて冷風で乾かすと髪の表面を覆うキューティクルが整い、全体に艶がでてきます。更に最後の仕上げに冷風を当てると開いたキューティクルが閉じて傷みにくくなります。
サウナで開いた汗腺を水風呂でキュッと引き締める原理と同じです。皮膚も髪も主な成分は水分とタンパク質です。髪の毛も開いたキューティクルを冷風で引き締めてあげると効果的です。

アウトバストリートメントを塗布

基本的には正しいドライヤーの使い方をするだけで髪質の改善に効果があります。ただ、アウトバストリートメントを使うことで髪の内部に栄養を与えますのでオススメです。『より効果的なヘアケア』って感じですかね。
髪質によって選ぶべきアウトバストリートメントは変わってきますのでお近くの美容師さんに相談してみるのがよいでしょう。当店でもご来店時に髪質に応じたオススメのアウトバストリートメントを提案させていただきます。
アウトバストリートメントについてこちらの記事で詳しく解説しておりますので、もしよければご覧下さい。

Yululukaシーズナリッシュオイルアウトバストリートメントの使うべき理由と選び方について。使用方法についても解説。

アウトバストリートメントとは、一言でいうと『洗い流さないトリートメント』のことです。通常、トリートメントはお風呂で使い、シャワーで洗い流しますよね?アウトバストリートメントとはその名の通りお風呂の外で使うトリートメント、すなわち洗い流さないトリートメントなのです。毎日のケア+αで使えるヘアケアアイテムです。

髪はいつ乾かすのが効果的か

シャンプーをした後は、なるべく早く乾かすようにしてください。濡れたまま放置しているとキューティクルが開きっぱなしになりダメージの原因となります。また、雑菌が繁殖し臭いや痒み、フケの原因になることもありますのでなるべく早く乾かすようにしましょう。

ドライヤーは高価なものが必要なのか

各メーカーが高級ドライヤーを発売しています。どのメーカーも様々な試験を行い科学的エビデンスがあるのだと思いますが、高級ドライヤーを買う前にできることがあるはずでは?と私は思います(笑)
商品によっては10万円近くするようなものもあります。高価ですよね。買ってから望んでいた効果がでなかったら…。
当然、正しいドライヤーの使い方ができる方には鬼に金棒だと思います。
私が大谷翔平と同じバットを使ってメジャーリーグでホームランは打てません。逆に大谷翔平が初心者用の安いバットを使ってホームランを打つことはできるかもしれません。
髪質に悩み購入を検討されている方は私が今回紹介したドライヤーの使い方をまずは試してほしいと思います。

まとめ

ドライヤーを使って、お金をかけずにヘアケアを行うことは可能です。濡れた髪はなるべく早めに優しくタオルドライを行い、温風が一ヵ所に当たりすぎないように注意しながら乾かし、冷風でキューティクルを閉じることで髪質は改善します。アウトバストリートメントを使うことで、より効果的なヘアケアが可能です。

是非一度試してみてくださいね。