こんにちは。Pas a Pasのホームページをご覧いただきありがとうございます。今日は、よくあるお客様の悩みについてこの記事を書かせていただきますので是非最後まで読んでいただけると嬉しいです。
・美容室でのヘアスタイルが再現できない
・家でもこんな風になったらいいのに
・自分でブローしたら何故か雰囲気が変わった
このような悩みが多い方も多いのではないでしょうか?
せっかく美容室へ行き、綺麗にしたヘアスタイルを翌日以降も自宅でも上手く再現できなかったら意味がないですよね。美容室へ行った当日限定のスタイリングでは本当に勿体ない!
それは美容師も同じ気持ちで、お客様に少しでも長く美しいヘアスタイルをキープしてほしいものなのです。
今回はお家での一番簡単なテクニックである【ハンドブロー】をお伝えしたいと思います。ハンドブローを上手くできるだけで劇的に変わります!
目次
ハンドブローとは
ブラシを使わず、自分の手とドライヤーを使うブローのことです。手櫛で行う最も手軽で基本のブローだと思っていただけたらと思います。基本のブローであるハンドブローをしっかりマスターすることで、ブラシを使ったりヘアアイロンで巻いたり、さらには違うスタイリングやアレンジなんかも上手くなりますよ。
ハンドブローのメリット
ハンドブローには沢山のメリットがあります。
・ブラシがいらない
当然、手櫛で行いますのでドライヤーさえあれば簡単にできます。
・鏡を見ながらのブローが楽
鏡を見ながらだと、逆さまの動きになるため櫛を使うことが難しいと感じる方がいるようです。手櫛では問題なくできるので安心です。
・ドライヤーに集中できる
片手に櫛、もう一方の手にドライヤーとなるとぎこちなくなったりしますよね?ハンドブローは手櫛で行うので最も手軽なスタイリング方法なのです。
・やわらかい仕上がりになる
ハンドブローは櫛を使ったブローと比べ、より自然でやわらかい仕上がりになります。逆にカッチリと仕上げたい方には不向きです。
・ブラシやヘアアイロンの使い方が上手くなる
ハンドブローが上手くなるとブラシやヘアアイロンを使ったブローなども上手くなります。基本ができることで、様々なブローに応用できますので、まずは正しいハンドブローを身に着けることが大切です。
ハンドブローの手順
・髪の毛を濡らす
しっかりと髪の毛を濡らします。髪の毛は乾くときに形が決まります。これは【水素結合】という現象で、アミノ酸から作られているタンパク質がペプチド結合(CONH)によって安定化した状態を解いてやる必要があります。
寝癖や、湿気が多い時期に髪型が崩れることも、汗や湿気によって水素結合が切れてしまうことが原因です。
まずは濡らすことで水素結合を切り、髪をフリーの状態にしなくてはいけません。
タオルドライ
タオルを使い80%ほど水分を取り除きます。その時気を付けなくてはいけないことがあります。ゴシゴシ絶対ダメ!
優しくトントンで水分を取り除いてください。髪の長い方はタオルで髪を挟みこむように水気を取り除いてください。髪の根本は水分が残りやすいのでマッサージするように丁寧にタオルドライしてくださいね。
こちらの手順は、【正しいドライヤーの使い方】にも記載していますので、もしよければご参照ください。
アウトバストリートメント
アウトバストリートメントをお持ちの方は是非使用していただきたいアイテムです。髪に栄養を与え水分を閉じ込めます。ドライヤーの熱から髪を守る効果がありますのでオススメですよ。お持ちでない方はタオルドライ後ハンドブローを行ってください。ちなみに当店でもアウトバストリートメントを扱っております。髪質や用途をお伺いした上でご提案させていただきますので是非ご来店下さいませ。
こちらは、当店のオススメ商品です。
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ハンドブローの前に
ここまでは下準備です。料理でいう食材を切ったり、出汁をとったりする手順ですので、ここからが本番です。ただし、下準備をしっかりしていないと仕上がりに差が出ますよ。
いよいよハンドブロー
頭皮に手の平をあてます。
そしてパーの手でブラシがわりに少し力を加えて毛先までグイーっとドライヤーをあてながらとおしていきます。
ボリュームを出すことや、クセを落ち着かせるために根本を持ち上げてから毛先に向かってブローしていきます。ドライヤーは温風で行うといいでしょう。ドライヤーのノズルは髪から15cm以上離しておくことで熱によるダメージを軽減できます。
テンションのかけ方
髪を引っ張り、少し力を加えるという事を「テンションをかける」と言います。
髪にテンションをかけドライヤーをかけることで、水素結合を解いたフリーの状態から再度水素結合を起こし任意の形に整えることができます。
ドライヤーは髪に向かって45度の角度が理想的です。直角で風を当てると熱が入りすぎ、ダメージヘアの原因になってしまいますので気を付けてください。分かりにくい方は髪の毛に対して「毛先に向かって斜め上から」を意識していただくと良いと思います。そこで大切な事はキューティクルの向きに逆らって風をあてない事。根本から毛先に向かってブローしていきましょう。
そして手櫛で指と指の間に髪の毛を通し、毛先の方向にゆっくり指を通すようにテンションをかけていきます。
髪の毛はテンションとドライヤーの風の向きで髪の艶が変わってきますので、これだけで劇的に変化しますよ。
冷風でキューティクルを閉じる
最後に冷風でキューティクルを閉じてあげるとキープ力が上がります。キューティクルが開きっぱなしだとダメージの原因にもなりますし、より髪の毛に艶を出すことができます。最初に書いた【水素結合】をより強固にすることができますので、今まで冷風を使っていなかった方は明日から行うようにしてください。
最後に
ドライヤーの風の向きや髪の毛のテンションのかけ方、キューティクルを閉じるための冷風など普段あまり気に留めていない事をするだけで、お家での再現が簡単にできますよ。
「美容室帰りにスッキリした」とか「髪がまとまって気分がいいな」とか「お手入れが楽」と思っていただけると私も嬉しいですし、それぞれのお客様に合ったヘアケアやスタイリングの方法を伝えるまでが美容師の役割であり当店の付加価値だと考えています。
当店ではブログ記事や動画では伝わらないことを一緒に考え、それぞれのお客様に合った『キレイ』を叶えます。
1983年4月28日生まれ 京都府宇治市出身
ル・トーア東亜美容専門学校を卒業後、京都市内の美容室に18年間勤め2022年5月に独立
現在は二児の母として、仕事と家事の両立をこなす
趣味は空手・友達とランチ
得意なスタイルはナチュラルです